よーだ育休中

ドラえもん のび太の日本誕生のよーだ育休中のレビュー・感想・評価

3.0
叱られてばかりいることが嫌になったのび太は遂に家出を決意。しかし空地も裏山も私有地のため追い出されてしまい、せっかく見つけた山間の廃村もダムの建設に伴い水底に沈んでしまう。そこで、まだ人類が現れる前の『まだ誰のものでも無い更新世の日本』へと壮大な家出を実行する。

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|| 『 90's_animania 』 ll
|| 提供 あちゃん よーだ ll
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 (  ) ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∕


◆大長編ドラえもん第十弾

藤子・F・不二雄(当初の名義は藤子不二雄)により1969年から連載された日本を代表する漫画『ドラえもん』の大長編作品。

大長編十作目のテーマは『石器時代』。
映画化10周年記念の作品であり、今作から公開された元号が昭和から平成に切り替わっている節目の作品。

『現代の日本はどこもかしこも個人や国によって所有されてしまっている。ならば、人類が誕生する前の太古の日本に遡れば良い。』という地理・歴史・公民の社会科的エッセンスをふんだんに含んだストーリーになっていました。のび太くんにしては大変柔軟な発想。この頭の回転を違う方向に回せばよいのに…。

更新世の日本で生活をするにおいて、友人が主要なポストに次々と抜擢される中、のび太に与えられた役職は『ペット大臣』などという完全にバカにされるポジション。そこで想像性を発揮して結果を出し、仲間のピンチを救うことに繋げました。のび太くん、負け犬根性さえ叩き直せば化けるのでは…。


◆ この恨み晴らさでおくべきか!

今作のヴィラン『ギガゾンビ』は歴代大長編屈指の名ヴィランだと思っています。作品の中盤手前でその名が登場しますが、ほんのりダサいネーミングセンスが妙にツボ。ドラえもんに『ドラゾンビ』などと名前をパクられて煽られていました。

ホログラム映像で映し出された姿は意外にもインパクトがあって、太古の呪い師かと思いきやその実タイムパトロールにマークされていた時間犯罪者だったというオチもナイス。ギガゾンビを頂点に、中間管理職ツチダマ、ソルジャー部隊のクラヤミ族というブラック企業さながらの構図も面白い。

株式会社トコヤミの宮に強制捜査が入るラストまで、タイムマシンが絡む割にプロットはシンプルでしたが、更新世日本の冒険譚が面白いエンタメ作品でした。


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Dear.あちゃん

あのデカい大根、家庭菜園で出来たら嬉しいな〜(⌯'ᵕ'⌯)´-
シンプルだけど結構すきな作品だった( ¨̮ )!!