初見のインパクトがずっと頭に残っててスクリーンで再見。こういう映画があるということを忘れちゃいかんとしみじみ思った。戦争という莫大な虚無に向かって叫びまくるこの感じ、虚しくて哀しいんだけど人と人との…
>>続きを読むうわぁ、凄い芸術的な反戦映画だった。
主人公には名前はない。狂言回しに「アイツ」とだけ紹介してもらってた。
寺田農、笠智衆、田中邦衛錚々たるキャスト。
テーマは重いが悲壮感は全く無くアイツの飄々とし…
たまらなくやるせない気持ちになった。主人公に名前がないのとか、さっきまで一緒にいた人がもういなくなっちゃったりだとか、人の命があまりにも儚すぎて。
もう終戦から80年近く経ってるのに、未だに「祖国の…
特攻の出撃命令を受けた"アイツ"は、その時21歳6ヶ月。
出撃を明日に控えた〝アイツ〟は最後の自由な1日を過ごすために町に出た。
その日は雨だった。
「アンタ特攻か…。特攻は神様だ!
神様なら神様…
このレビューはネタバレを含みます
寺田農さんの訃報を知り、以前から観ようと思っていたこの作品を視聴した。
作品のテンポ感や流れている曲は軽快なのに目頭が熱くなる。
主人公は戦争に興味がない。聖書を暇つぶしの道具にしている描写からもそ…
寺田農追悼が続く。
終戦間際に特攻を命じられた男。
国のために死ぬことを疑わないいっちゃってる笑顔。
地を這い回り、狭い蛸壺やドラム缶に隠れる痩せ細った肉体。ラストの喪失感からの咆哮。頭も身体も…