鎌谷ミキ

震える舌の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
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【#人類史上最も怖かった映画】

[あらすじ]
ある日、マンションの近くで泥んこ遊びをしていた女の子・三好昌子が、落ちていた小さな釘で手にケガをした。よくあるケガだと思い自宅で一般的な消毒などをしたが、数日後に歩き方がおかしいことに気づいた父の昭(渡瀬恒彦)と母の邦江(十朱幸代)が聞いてみると、昌子は「歩けるけど、歩きたくないの」と言い、話し方もどこかいつもと違う…

[レビュー]
かなり寝かしてしまったから、浮上してる時に。
ツイッターのタグから。これはマジもんのホラー映画に匹敵する恐怖映画です。あまりにしんどくて、一回強制的に休んだもんね…

子どもがいる人は鑑賞注意⚠破傷風ワクチンがあまり浸透していない頃の話ですが、これでもかと"破傷風"をホラー演出混じりに訴えてきます。最初はなんてことないことが静かに少女に起こっていきます。よく口を開けない、しっかり歩けない…口を強く噛む発作が現れはじめて救急車に運ばれるも「心因的なものから」など、あまり聞く耳を持ってくれません。
大学付属病院の教授がもしかして…となって検査してから"破傷風"と診断されました。そこから2回目の発作、家族と少女の"破傷風"の戦いが始まります…発作の度に口を噛みすぎて出血してのけ反る動作が恐怖😱

たまたま新千円札の肖像画の北里柴三郎さんは'破傷風菌が産出する毒素に対する血清療法を考案し実現しました。'とあるので、そんな方々のおかげで現代人は破傷風にはなかなかなりません。

これで感じるのは「破傷風にならないでよかった」ではいけないんだなと思っています…他の病気にだってかかる可能性が誰にでもあるんだから。その安堵感は違うんだろうなと。いろいろ考えさせられますね、親として。

故・渡瀬恒彦さんはパワハラ気質のあるお父さんなんですけど、この病気に限っていえば娘と向き合ってるひたむきな姿に心打たれました🥲私でも同じだろうな、十朱幸代さんのお母さんは逃げてしまうんです、その過程があまりにリアルで…衰弱していく様は娘さん同様見てられません。

そういえば「無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調」がテーマソングになってて、オープニングの雰囲気をエヴァがオマージュしたのかと思ってしまった。

うん、辛い。2度は見ない🤢
最近はねぇ…↓
鎌谷ミキ

鎌谷ミキ