RIO

ネネットとボニのRIOのレビュー・感想・評価

ネネットとボニ(1996年製作の映画)
3.0
ジャケット借りです
期待通りに映像は素敵
わりとシリアス
「パリ、18区、夜」のクレール・ドゥニ監督

港町マルセイユ

ヴィンセント・ギャロのパン屋の夢想
ボニの性的妄想が凄すぎるっ
妊娠してしまったネネットが母親を慕う切なさ
みんな同じ一直線上にある

妹のネネットはお腹の子供の父親も
誰なのか言おうとしない
きっと言えない理由があるらしい
生まれた子を抱こうともしない
心地よい水に体を任せて
浮遊していたい無責任さ

言葉という言葉がなくて
その変化していく眼差しと行動
恥ずかしいくらいのボニの妄想からある意味
憧れ 理想のようなものを感じる
でも理想が崩れてしまった
その繊細さは共感する

ちょうど観たばかりのバットマン
守る存在がいることで愛情が生まれる
ボニの中に父性というか
責任の重さというものの
ある訪れみたいな

相応しくなるための自然な変化
誰の言葉か忘れたけど
「愛のあるところは楽園なり」
みたいに思えた
RIO

RIO