2010年くらいに観た。
NHK-BS2で観た。
すごく良かった。
初見時に録画しているが、一度も再見していない。
■あらすじ
頭の大ケガで記憶をなくした中年男が主人公。記憶をなくしたまま、周りに助けられて、のんびりと生活を取り戻していく……。
■感想（うろ覚え）
主人公の中年男はいい奴だ。怒ったり怒鳴ったり命令したり、我侭言ったりしない。そして笑わない。大声も出さない。いつも淡々としている。
淡々と進む映画で、それを知った上で観たので、ノンビリ楽しかった。ハリウッド映画と真逆な感じで、「不遇な主人公がいて、悪い敵を倒して、恋が実って良かったね、時間がきました、終わりです！」というタイプの映画じゃない。
それから、色んなエピソードが弱者視点というのか、「効率良く急いで頑張って必ず成功しましょうね」じゃないので、そのタイプの映画が好きな人や、いま人生に疲れている人向きだと思う。
■映画の周辺
私が観た当時、この監督が日本でプッシュされていたようで、影響されて「観ねばなるまい」と思っていたらTV放送されたので観た。
この映画は、たしか監督が演者たちに「無表情でお願いします」と演技指導したと映画解説者（？）が言っていた記憶がある。また俳優がいないとも言っていた記憶があるが、もう10年以上前だし曖昧だ。信じないで欲しい。
■おまけ
10年以上前の記憶を元に書いたけど、これからYouTubeで予告編を観たら間違いばかりかもしれない。
■おまけ2（読む必要なし）
私は映画を観ない。すごく面白い映画の初見（！）でも、途中でやめる。10分でやめた映画が何本もある（現在は10本くらい）。5年や１年は当たり前。
疲れたり飽きたわけじゃなく、そんな癖がついたのだ。最近観終った「イコライザー」も半年くらい、15分でやめて放置していた。
だから、この映画「過去のない男」を10年以上も再見していないのも珍しいことじゃない。DVDを買ったのに、10年１秒も観ていないなんて数百枚ある筈だ。
レンタル落ちDVDを、五枚千円で買うからこんなことになる。買わないと手に入らないから、急いで買ってしまうのだ。
もし「過去のない男」の主人公なら、興味を持って手にとって、でもすぐ棚に戻すことだろう。欲がない人だから。
