これは3年前に観たきり。『バーバリー・コースト』を観てエンディングが全く同じだったので思い出したけど、回復しつつあった世界情勢に重なるプレコード期特有の羽振り良さが出てた気がする。
マックス・ベアもデンプシーも好演で、弱音を吐きまくってたが試合シーンでは目つきが変わってゾクッとした。大切な人が客席からリングサイドへ駆け寄ってくるまでのアクションはボクシング映画の特権で、不特定多数者の中に身を潜めていたその人が遂に我慢できず立ち上がり声を荒らげる➝接近という単純なアクションなんだが凄くアツい。
問題のラストはずっと脳裏に焼きついてる。「クリンチしたまま離すな」