MATAO

学校IIIのMATAOのレビュー・感想・評価

学校III(1998年製作の映画)
3.9
3作目は職業訓練校が舞台で、生徒は職を失って再出発を目指す人ばかりです。
本作は前2作と異なり生徒目線です。
自閉症の息子を持つシングルマザーの小島紗和子(大竹しのぶ)と、不器用でクラスになかなか打ち解けない高野周吉(小林稔侍)を中心に話が進みます。

最初は高野はいけ好かないヤツでしたが、紗和子の影響もあってか徐々に社交的になり、好感が持てました。
大人になってからの授業でこんなにクラスが打ち解けることはなかなか無いとは思いますが、一緒に勉強する仲間がいるのはいいことです。
特に触れられてないですが、二人の関係はクラスのみんなにはそれとなくバレてたのかもしれませんね。

紗和子には様々な災難が降りかかってきて、見ていて気の毒になってきますが、応援してくれるクラスメイトがいるのは心強いです。ラストは結局どうなるのか描かれませんが、この困難を乗りきって平和な日常を取り戻すのを願うばかりです。
ラストに流れる中島みゆきの『瞬きもせず』が沁みました。
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