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ダンテズ・ピークのBOBのレビュー・感想・評価

ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)
3.3
ピアース・ブロスナン×リンダ・ハミルトン。ロジャー・ドナルドソン監督の火山噴火パニックムービー🌋。

"It's coffee time! Coffee, coffee, coffee, coffee, coffee, coffee! Cappuccino, java, YES!"☕

数こそ多くないものの、隕石、地震、火事、津波、洪水、竜巻、沈没、雪崩など、自然災害系ディザスタームービーは一通り観てきたつもりだったが、火山噴火ものは初だった。午後のロードショーで放送されていそうな大味な作品だが、期待以上に楽しめた。

見所は大きく2つ。

ひとつは、ジェームズ・キャメロンが設立した特撮工房デジタル・ドメイン社による、SFXを駆使した火山大噴火描写。ダンテズ・ピークの町を飲み込んでいく噴煙や火砕流は繊細かつ迫力満点。空振による建物や道路の倒壊もなかなか見応えがあった。リアリティはともかくとして、フルCGよりこちらの方が好みな気がしている。

もうひとつは、ジェームズ・ボンド(火山調査官)とサラ・コナー(ダンテズ・ピーク町長)の最初で最後の共演。ぶっちゃけ人間ドラマは取ってつけたようなものだが、両俳優のスター性のお陰で最後まで見ていられた。

その他、印象的だったのは、上記した"coffee time!"シーン。カフェインばりの中毒性があり、何度見ても笑えるし元気が貰える。ミーム化するのも納得。

火山探査ロボット。"Row Row Row Your Boat"♪を合唱する、恐怖の酸性河川下り。ステマか!!とツッコみたくなるようなまさかのNASAオチ。

『ツイスター』『ディープインパクト』『アルマゲドン』『タイタニック』。90年代(後半)はディザスタームービーが流行っていたんだな。これが世紀末の時代感だったのか。

・制作陣は、20世紀FOXの『ボルケーノ』と配給レースを繰り広げた。3ヶ月早く劇場公開に辿り着き、興行収入では勝利した。
・火山灰は新聞の紙くず。
・当初の主役候補はマイケル・ダグラス。

82
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