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『鉄路の白薔薇』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.0
▪️Title : 「鉄路の白薔薇」
Original Title :「LA ROUE」
▪️First Release Year:1923
▪️JP Release Date :1926
▪️Production Country:フランス
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-336 再鑑賞
🕰Running Time:193分→270分
▪️My Review
堂々たる大作で、オリジナルは8時間あったといいます。それが、劇場公開用に5時間弱にまで縮められたということですが、私が持ってるのは廃版になったimport DVDで鑑賞時間は270分でした。
淀川長治氏は次のように本作のことを語っています。
「フランスにはこんな映画あったんだ言う見事な見事な教科書ですよ。『鉄路の白薔薇』これ、今ご覧になったらみなさんはフランス映画にこんな濃厚な映画あったのかと思われてびっくりなさるでしょう。けれどもメロドラマと言えない芸術品ですね。これこそ、本当のフランス映画の魂ですね。」
「そういうような愛の世界、しかも愛の世界が残酷だ。そういう事が溢れてこの映画は目で見る見事な小説ですね。身に沁みこむ小説ですね。アベル・ガンスはそういう監督でしたね。」と。
物語は前半と後半に分かれています。前半の物語は、母を事故で失った赤ちゃんを育てることにしたシジフの物語から始まりますが、アベル・ガンスは実験的演出と列車事故の描写に前半は集中しています。主人公の心の苦しみを象徴する機関車の疾走シーンは,短い画面転換 (フラッシュ) の連続によってリズミカルなモンタージュを生み出したことで有名。とにかく手数の多さを観る者に投げつけてきます。
当時の同時期の作品において、「鉄路の白薔薇」ほど、映画のテクニックを駆使した作品は見当たらないと言われています。
そして、後半になると我に帰り失明したシジフとノルマを巡る愛の物語の比重が増えてきますが、やはり人が手を繋ぐ様子を影絵のようにして描いていく描写やレイルの上を這うカタツムリ等凝った技法は続けられます。
結果270分の割にはストーリーはいたってシンプルなので冗長感すらあります。軸が映像技術の博覧会の様相を呈しています。この頃の映画の解釈がストーリーだけでなくこういう技術を魅せるという部分にもあったことが分かる作品です。
とくに驀進する機関車の転覆シーンの加速度的モンタージュ(疾走する機関車,線路,風景,機関士などがしだいに短く速くなっていくカットで交互にとらえられ,刻一刻と破局に向かって加速度を増していく)は、スピード感もありこの時代にしては素晴らしい映像ではないでしょうか。
物語は。。。
第1部「黒の交響楽」
フランスの或る小停車場で信号機の故障のため列車が衝突しました。同じ鉄道の運転手シジフは現場に赴き、母を失った女児ノルマを拾い我が子エリーと共に育てました。15年の間彼等は兄妹として親しみ、エリーはバイオリン製作を業とし、ノルマは家事をみました。シジフはノルマが日毎に美しくなってゆくのを見て、我が子として育てたのにも拘らず彼女に対して恋心を抱くようになります。思い悩む彼は飲酒と賭博に耽って金銭を浪費し窮地に陥いってしまいます。ノルマに同じ想いを懸けていた鉄道技師ジャック・ド・ヘルサンはノルマを妻にくれればシジフの家計を助けるというので、シジフは心ならずも涙を呑んでノルマを結婚させます。エリーは或る日家系図を見てノルマが実の妹でないことを発見し、父を責めたが後の祭で如何にもならず父子共に失意の極に達っします。シジフは或る日機関車の火夫の過失で蒸気によって火傷を負い、そのため殆ど失明しかけ、機関車を車止めにぶつけて大破させてしまいました。
第2部「白の交響楽」
失明したシジフは、支線の登山鉄道に転勤し、山頂の小屋にエリーと共に住みました。一方ノルマはシジフやエリーが懐かしく、避暑のため夫と共に山麓の旅宿に投じている間、秘かにエリーと会っていました。ド・エルサンは両人の仲を疑い、エリーのもとを訪ねます。嫉妬の余り格闘となり、終に両人共に死んでしまいます。今は全く盲目となったシジフは、悲痛な過去の思い出と現在の不遇に苦しみましたが、夫の死後無一文となったノルマがシジフの許に帰って来て父として仕えたので、彼は平安のうちに世を去るのでした。。。
アベル・ガンス監督の1923年の作品で、サイレント時代の名作です。

▪️Overview
「戦争と平和」の作者監督者であるアベル・ガンスがその思想を自身の信じる映画形式に従って製作した映画で、元来序篇及び6篇から成る連続映画である本篇は12巻に短縮されて後に発売された,。主役は「戦争と平和」「十一日の夜」等出演の故セブラン・マルスで、イギリス名女優アイヴィ・クロース、「シラノ・ドウ・ベルジュラック」「巴里」等出演のピエール・マニエ、ガブリエル・ド・グラヴォンヌ、ジョルジュ・テロフ等が助演している。ちなみに主演者マルスはこの映画製作中アルプスのロケーションで殉職した。(参考:映画.com)
これは全長版の方が遥かに素晴らしかったと思う。拾い子の娘へ男たちが群がる擬似近親相姦、しかし相関図は思いのほかミニマル。

氾濫する"円"のイメージは車輪の回転運動からアイリスと円形クロースアップ、多重露光で至るところへ転写されるイメージとして反復されるが無声映画なので驚くほど飽きねぇ。

シジフが失明してからアップの人物像が悉くソフトフォーカスになる(主観ショットではない)のも良いが一点、VHSでは氷山での名高いフラッシュバックが全カットされててブチ切れ案件。

そのフラッシュバックは文字通り事故というトラウマを蘇らせるし、加速モンタージュと共にここからエイゼンシュテインの映画理論へ繋がっていくルートは何となく納得。被写体をイメージ次元へ解体し、カットの加速に比例して速度そのものが演出を構成していく。

モンタージュと並行してブレーズ・サンドラールやエディプス、キプリングを字幕に引用する唐突さも一つ印象派映画の飛躍なのでは。
フランスのサイレント巨編。
これまた壮大な叙情詩だった。素晴らしい。
冒頭の電車事故シーンは、最近見た中では宮崎駿の「僕たちはどう生きるのか」の冒頭の火事のシーンのような迫力、同じくサイレント映画の「戦艦ポチョムキン」の乳母車のシーンのように鮮烈な印象。
これぞ文学作品の空気感とちょっとだけゆっくりしたペースの第1部から、怒涛の展開が心を揺さぶる後半の第2部。濃厚な人間関係を見せる、メロドラマ。字幕の切り替えがすごく早くて読みづらかったけど、映像と音楽にしっかり魅せられた。

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