つめけん

es [エス]のつめけんのレビュー・感想・評価

es [エス](2001年製作の映画)
3.4
実験倫理こわれる。

実際にあった実験を基にしているとは言うものの、そんなわけねぇだろなシーンが山盛りある。事実は監獄実験があったことと、参加者が役割に合わせた行動をとったということくらいで、他は概ねフィクションだと考えて見るべき。なんたって人死にが出とる!そんなわけない。脚色が過ぎる。

胸糞映画として名高いが、実際胸糞は悪い。人間の醜悪な部分を見せ続けられて嫌な気持ちになる。

軍人のオッサンが終始かっこよかった。吹替が小杉十郎太だったし。

時々思い出したように挟まる主人公の彼女のエピソードが完全に要らなかった。「とってつけたような」って表現がピッタリだった。

話の都合とは言え、教授陣がむちゃくちゃアホ。アホすぎてイライラする。よく教授になれたもんだな。

大学で心理学を専攻していたので、実験倫理について口酸っぱく教わったんだけど、そのときにこの映画の話をする教授がいた。確かに「実験倫理間違い探し」としては楽しい教材だと思う。間違いが多すぎるし間違いの結果起きてることがとんでもなさすぎるので。
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