のんchan

Jazz seen/カメラが聴いたジャズののんchanのレビュー・感想・評価

4.7
今作をレンタルした理由は、ジョン・フランケンハイマー監督が出ているから❣️
期待の数十倍の内容だった〜🙌
凄〜くお洒落で素敵な時間をプレゼント🎁された気分になれて幸せタイムだった🎶💫

これはもちろんJAZZが聴けるけど音楽メインではなく、主役はミュージシャンを主に撮るカメラマンのウィリアム・クラクストン❗️

俳優のデニス・ホッパーら多くの著名人のコメントを織り込みながら、彼の撮った作品を紹介し、その偉大な足跡を辿ったドキュメンタリー💫
ヘルムート・ニュートンを訪ねて2人がそれぞれを讃える会話は貴重ですよ〜🌟

クラクストンは長身で素敵で、優しい人間性が一目瞭然の雰囲気を纏っている✨
彼はカリフォルニア生まれで、幼少期は医者に余命がないとまで言われた病弱だった。常にベッドの上だったが、母親が好きな事をさせてくれて、様々な本を読み、気に入りの部分を切り抜きスクラップ集を作って、そのうち祖母からカメラをプレゼントされて手にするようになっていく。音楽も愛し、子供時代の夢は自分のクラブを持って好きなミュージシャンに演奏してもらうこと🎶🎹

パシフィック・ジャズのアート・ディレクターや専属カメラマンを務めるかたわら、多くのジャズミュージシャンと交流して貴重な写真を数多く撮影した。

特にチェット・ベイカーの写真は有名。彼の全盛期を全て映している。チェットが刑務所を出所した日にも撮影していて、それがアルバムのジャケットになっている。
「チェットは生で見ると、歯が抜けた麻薬中毒者のようだったし髪も変だったが、写真に撮ると、甘くてハンサムなジャズミュージシャンに一変する。典型的なPhotogenic(写真映えする)だった。」などと当時を振り返っています。
 
またスティーブ ・マックイーンとも親しく、彼の性格や才能の裏話も沢山してくれる。ハリウッドスターの写真を数多く撮影していたし、観たことのないような宝の山のようなショットが惜しみなく出て来るのは、筆舌に尽くし難く興奮してしまいます🥰

ピアニストのラス・フリーマンのインタビュー
「クラクストンは被写体を感じるままに撮る。JAZZと似ている。前もって考えて演奏はしないからね。当時はみんな薬漬けだったけど、麻薬がジャズの感性を磨くなんてとんでもない。」と語ってくれている。

フランケンハイマー監督は2度登場して絶賛している。
「彼の構図は素晴らしい。どんなに必死に勉強しても真似などできない。彼の場合、構図がいつも絶対的に正しい。その分私は得だね。フィルムをずっと回して、その中から切り取れば良いんだから(笑)」
あの監督が以ってして語るとは...


写真家でありデザイナーでもある。
ヴィダル・サスーンも同じ時代に活躍していて褒めちぎっている。

そして奥様は美しい有名モデルで、ジャケで斬新な衣装をつけている。年齢を重ねた撮影当時でも斬新さを残し、メイクやファッションが独特でお洒落だった💖

クラクストンの写真と同じ時系列で、ジャズの歴史を振り返れる。CDやレコードだけでなく、総合芸術として画像も観ながらジャズを聴くのも良いし、映画界の有名人も観れるし、お洒落なファッションも目の保養だし、写真やカメラに興味のある人にも優れた内容✨

なんて贅沢なドキュメンタリーだろう🌟
お勧めに間違いはありません🥰
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