Genichiro

チェンジリングのGenichiroのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.2
すごい話だわ、それしか言えない。実話なのが凄すぎて、再度見てみないと映画としてどうとかはなかなかうまく言えない。とりあえず、この凄まじい話を見せるための的確な運びに関心する。何よりあの切り返しだよなー。中盤、ほんとの意味で事件が起こるあの場面。アンジェリーナ・ジョリーが列車に駆け寄っていくと…あの世にも恐ろしい切り返し。



言われてる通り、ロサンゼルス警察の腐敗っぷりを見せるカットバックがその箇所だけノワールみたいで面白い。死刑執行場面を被害者の家族が見届ける異様な場面がショッキングすぎる、これも当時は普通にありえた風景なのだろうか。

シネマの大義―廣瀬純映画論集より

『チェンジリング』において、主人公が「息子」と再会する場面での切り返しショットについて
→「映像の次元においてはつねにすでに非連続性が穿たれているのにもかかわらず、音声の次元においては強引に連続性が導入されてしまう齟齬にこそ、あるいはまた、非連続性が連続性に擬態するその無理にこそ、このショット/切り返しショットの強度は存しているのだ。」
Genichiro

Genichiro