ジェルボール

埋もれ木のジェルボールのレビュー・感想・評価

埋もれ木(2005年製作の映画)
4.2
文体を持った映画を久々に観た気がする セットの設営やグリーンバックの用い方に、意図があることは後で知るのだが、映画自体が如実に物語っている

地方の空気やトーンも網膜レベルのリアリティがある 夜の墨黒の感じとか 取ってつけたような劇的な出来事で半覚醒的なムードを壊さないのも良い

浅野忠信は、自分が観た出演作のなかで一番よかった 山の中での素っ頓狂な声とか 闇の中で横たわる肌の妙な艶かしさ 浮遊するクジラや馬、地層