アキラナウェイ

ナチュラル・ボーン・キラーズのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.5
原案、クエンティン・タランティーノ。

や ん な ! !

だ と 思 っ た ! !

しかし、タランティーノは脚本を書いたものの、オリバー・ストーンによる大幅なストーリー変更に強い不満を示し、激怒したんだとか。

どこをどう変更したんだか気になるし、タランティーノオリジナル脚本版も是非観たい。

父親から性的虐待を受けて育ったマロリー(ジュリエット・ルイス)は肉屋の配達をしていたミッキー(ウディ・ハレルソン)と恋に落ち、彼らの逃避行が始まる。それは愛と殺戮の旅路だった—— 。

カラーとモノクロを織り混ぜ、1秒、もしくは数秒毎にカットが切り替わり、カメラアングルも傾いたものばかりで、何せ常に画が動く動く。

マロリーにとってはトラウマとなる過去をシットコム風に仕立て上げたり、アニメーションも交えたり。

サブリミナル効果の如く挿入されるのは、殺人の風景や悪魔のイメージや、動物や昆虫達の自然界の捕食や性交の様子。

時には窓や天井をプロジェクターとして映す斬新な演出に驚いた。

行く先々で人を殺しまくるミッキーとマロリー。マスコミによる格好のネタとなった2人は、一部で熱狂的なファンを生むまでのカリスマとなる。

脇を固めるトミー・リー・ジョーンズもロバート・ダウニー・Jr.もテンションが高い。

イカれたカップルのキリング・ジャーニーに、凝りに凝った映像は、奇抜でカオスな空気感を醸し出すものの、少々ダレるし、しんどい。

これ、ホントにタランティーノ監督で撮ったら、もう一段エンタメとしての格を上げるまでになったのでは?