すい

哀しみのトリスターナのすいのレビュー・感想・評価

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)
3.8
貴族の身分に驕り労働者を蔑むロペ。家族からは疎まれ、両親は彼に遺産を残さなかった。そんな男のもとに養女として引き取られた可憐な少女トリスターナ。彼はトリスターナを自分の所有物と勘違い。“父親であり夫である”とか"男として見てほしい"とかキモすぎる好色爺。外の世界を知ったトリスターナは泣き寝入りせずにロペから離れる決心をする。それでハッピーエンドかと思いきや…
終盤どんどん冷酷になるトリスターナにいいぞ、もっとやれ!と応援してしまった。

窓辺に立ってサトゥルノにむかって身体を晒して見せたトリスターナの表情が強すぎて最高。

こうして思い返してみると『哀れなるものたち』と遠からずかも。
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