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青春がいっぱいのTenKasSのレビュー・感想・評価

青春がいっぱい(1966年製作の映画)
5.0
2時間弱で3年間を爆走するアイダ・ルピノ(テロップ不使用!)。超愛おしいしこういうコテコテなのが一番侮れない気がする。
三年で変化するものしないもの、変化したと認めざるを得ないものを感じまくって普通にラストで感動した。数学の先生だったシスターが亡くなるくだりに、中学卒業してすぐに突然亡くなった自分の国語の先生を思い出す。何かが終わったという感じが否が応でもしてしまう。
学校というある種の閉鎖空間の生み出す永遠に続くかのような時間、あとから思い出したときに感じるその速さが2時間弱で3年間を語る構成に表れているようにも感じた。列車そのものやその高低差の使い方も最高だしよぉ〜ハーフオブイットまた見たくなっちゃったな。
いつも一緒だった二人が卒業の二列で並ぶ時に隣同士じゃないのもさりげなくいい。ちょっとだけ二人の行くさきがズレるということ。
レイチェルが像をぶっ壊すところが天才的。長椅子にレイチェルがダラーんって…
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