たまち

バベットの晩餐会のたまちのネタバレレビュー・内容・結末

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

小さな非日常、小さな巡り合わせ、優しい気持ちになる不思議なドラマ。
心に何かが強く刺さる訳じゃないけど、優しい映像と美しい歌、さらには味覚まで刺激するような贅沢な映画体験だったかも。

・村人たちは余計なこと考えてて勿体無い!御者と将軍が1番お食事を楽しんでた。

・すみずみまで行きわたる料理への美意識、手間、見栄えのする食材、サーブ、打つ手とリアクションの掛け合い…すべてが地味だけど楽しそうでわくわくする。まさに裏方なバベット。


・急にリアルな食材出てきてびっくりした!ウズラがガッツリ形が見えてるの少しエグいけどパイ美味しそうだった…
ワインの温かいデミグラスソース、少しスパイスが鼻をくすぐる、バターの香り溢れるパイ…
あの映像を見ている時、みんな今まで自分が食べた中で最上の味を思い出してるんだろうなぁと不思議な気持ちになった。

・姉妹は今も昔も静謐な美しさ。特に若いころはまさに花も恥じらうような美しさと慎ましさ。みんなが大切に守りたくなるような、色々な人の心のよりどころになるような人物を体現していた。

・村人たちのおずおずと食べる姿、かみ合わない会話、それでもこらえきれない驚きや幸せの表情がコメディで面白い。
たまち

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