このレビューはネタバレを含みます
これぞちゃんとしたジブリ。(高畑作品のほうだけど)
狸らしさか最初から最後まで全開で、内容はそこそこシビアだったけど、お気楽なタヌキたちの雰囲気に癒やされた。
見どころはやはり様々な変化の様子か。
様々なものがするっと別のものに変わる様子は他のものでも参考になりそう。
車に轢かれて大勢の狸が死んでしまうシーンは「嘘でしょ!?」って思うくらいにひょうきんな死に方(気楽な絵に戻っての「やっぱり人間には叶いません、トホホ」)で、でもその直後に残酷なシーンがあったから、なるほど、こんなに極端な緩和のさせ方もあるのか、と思った。
メッセージは凄くダイレクトに伝わってきた。視聴者に語りかけてメッセージを伝えるタイプはジブリではまず見ないような…。
百鬼夜行や一遍等、鳥獣戯画等あちこちに日本の昔からあるもの、文化のパロディが入っていて楽しかった。