ゆり

ライオン・キングのゆりのネタバレレビュー・内容・結末

ライオン・キング(1994年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

よかった。間違いなくよかった。

冒頭、日の出で始まる。
動物たちが集まっていきつつその上を超えて崖の上の主人公たちに寄っていくカットが圧倒される魅せ方だった。
シンバを崖の上で掲げる有名なシーンは上げるだけで3カットに割っていたのが面白かった。確かに、見直すとそのほうがスムーズに繋ぐよりも印象に残りやすくなっていた。

シンバの愛くるしさが凄い。
ディズニーの「誰もがそのキャラクター性を瞬時に理解できるよう表現する力」は流石。
カット繋ぎもカットつなぎをしてることすら気づかせないナチュラルさ。
悪役の背景には蛍光グリーン、陰色には赤紫。

アラジンやダンボのように、この作品もミュージカル要素が強め。
その時のキャラの様子に合わせて色がコロコロ変わるのにそれがなんの違和感もない。

最初にシンバがザズーに対して歌い出すところは、色んな動物たちが次々と現れ、最後にタワーになっていくのがほんとにアニメらしい表現で非常によかった。

次の悪役ライオンが歌い出すところでは、地面の亀裂から煙が出てくる、という設定で緑の柱、スモークが次々と出てきていた。
その後の戦いのシーンの炎もそうだが、ディズニーの画作りの嘘のつき方は、0→1ではなく、1→100なんだな。
落雷で地面に火が付く→燃え上がって大火事の中最後の決闘、のように。
ゆり

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