思ったよりしっかり作り込まれている良質なB級コメディ。明らかに不要なラブストーリーも挟み込みつつ、笑いはクオリティが割と高い。
バスケシーンもコメディから外れることなく、変にスポ根感を出さないのもよかった。

どのチームがお好き？




ストーリー
エンタテインメント性を重視した独立リーグABAがNBAに吸収消滅されることになった76年のエピソードをモチーフに、弱小チームのワンマン・オーナーの奮闘を、70年代のノスタルジックな風俗を前面にコミカルに描く。


主演　ウィル・フェレル
監督　ケント・アルターマン


かつて1970年代に北米の大リーグNBAに対抗する形で結成されたアメリカン・バスケットボール・アソシエーションに所属する架空のバスケットボールチームを舞台にしたスポーツコメディ映画。
超有名なNBAチームの名前も出てきてテンションは上がりまくる。

ウィルフェレルのちょいと捻ったコメディセンスとバカバカしい事を本気で真面目な顔でやる十八番。
NBA好きの私からするとたまらない箇所も多々あった。
ウィルフェレルの伝記映画ぽく、かつ自分の得意とするコメディを中心に波乱を起こすのが上手いし面白い。
実際ウィルフェレルはバスケ好きでよく試合に参加したり観戦している姿をパパラッチされている。

共演はウディハレルソン。
彼の演技がこの作品を引き締めてくれている。ハレルソンもお得意な演技タイプだ。

面白おかしく色んな展開の用意が楽しかった。

《スポーツの映画》、Vol.25。バスケ①。

ウィルフェレル。もうやりたい放題。
この企画中に『俺たちフィギュアスケーター』も観たけどこっちの方がさらに輪をかけて破茶滅茶。

また例によって落ちこぼれの3流バスケットチーム。プレーよりも、宣伝と目立ちたがりが先行するチーム。
バスケットボールとしては目も当てられない飛散にチーム。

そもそもそのチームが所属するリーグ自体が財政難で破綻し、リーグがなくなる。
上位のチームだけが吸収先の本家NBAとして残れる、と。

この設定自体がもうめちゃくちゃ。そんな「NBAに残れるルール」なんて存在するのか。

ともすれば、チーム愛だけはとにかく他の誰にも負けないウィルフェレル。早速メンバーを強化。

そのメンバーがなんと！ウディハレルソン。
ここに、こんな役で出てくるのか、ウディハレルソン。スゲーな。ある意味、貴重な作品かも知れない。

そのウディハレルソン。過去にNBAで優勝経験があるらしい。
けど、どうやら万年ベンチだったらしい。

それをチームメイトに小馬鹿にされて衝突を繰り返すが、彼は彼なりにバスケを愛し、真剣な眼差しが、やがてテンション優先のチームを変えていく。

とは言うものの、このウディハレルソンの過去とかも別に触れられないし、興行してお客さんを集めないといけないから相変わらず試合そっちのけのド派手なイベント集客。

ウィルフェレルの妻もバカさ加減のリミッターが外れてるし、後半はやたらとクマ推しのパワープレイもあるし、最後の最後で謎の“天国での母との再会”とかもう何のことか、、、お祭り騒ぎ。

って言うか、天国の母親、黒人かよ！っていう誰も何も言えないやつ。

色んなところのネジが外れて、いや、あえてネジを外してとことん破綻させまくって、それを何とか力技とテンションと勢いで持っていく。

スゴいラフプレーの連続のエンタメコメディバスケ映画。

言葉がわからないらしいセンターとかキャラが渋滞しまくってて、良いキャラで何かドラマがありそうなキャラまで最後まで触れられずに終わらせる。

最後も何だか何の騒ぎだかよくわからんフィナーレ。
ある意味、振り切りまくった映画。

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