ナチスの迫害からアフリカに逃れた一家ヴェルタ、イエッテル、レギーナ。
ナチスが本格的にユダヤ人を迫害する寸前にアフリカの地にやってきた。
ヴェルタが妻のイェッテルとレギーナをユダヤ人会のおかげでアフリカに呼び寄せる事が出来た。
幸運中の幸運だったのだろう。
アフリカに来たばかりのイエッテルの行動、言動を見ていて、かなり腹が立ち観るのをやめようかと思うくらいだった。
上流階級で生きてきた彼女は、ナチスがユダヤ人に対して差別をしていることと同じ事をアフリカ人に対してしていると思ったから。
それと同じ事をヴェルタがイエッテルに怒鳴りつける様に言った。
私の気分はその時スッキリした。
しかさ彼女にとっては戦争やナチスの恐ろしさをしっかり自覚できていなかったから。
もし自分が同じ立場ならどうだっただろうと…。
彼ら一家、特に幼いレギーナにとってアフリカ人、オウルとの出会いは大きな事だと思う。
彼のおかげでレギーナは心優しい人間へと成長していった。
後にイエッテルも同様、オウルに助けられたと思う。
彼の存在は精神的にとても大きな存在だったに違いない。
ドイツに残った家族の悲惨な結末や、ユダヤ人の迫害をアフリカにて知ることとなる彼らの悲しみなど、とても深い映画となっている。
また驚いたのは、アフリカのイギリス人寄宿制学校レギーナでの生活だ。
イギリス人はユダヤ人を差別の目で見ていた事。
ドイツ人だけでは無かった。
とても驚き悲しく感じた。