保育士の杏子の携帯が“死の予告電話”のメロディで鳴り響いた。
一連の死の着メロ事件を追うルポライター孝子と恋人の尚人らの協力で、謎の鍵が台湾にあるらしいことを杏子は突き止めるが……。
大ヒット・ホラー映画『着信アリ』シリーズの第2弾。
死の着メロが鳴ったら死んじゃうってんでキャーキャー! 叫ぶ話。
前作のラストから話が続き、死の予告が再び襲う。
出演はミムラ、瀬戸朝香、吉沢悠ほか。
でも主人公はミムラというより瀬戸朝香って感じだった。
前作が「都市伝説」ならば、今回は謎解き「ミステリー」。
舞台が日本から台湾にうつるところが雑で、若干やっつけ感がいなめません。
終盤の幽霊が見えない刃物で男性を攻撃したり、吹き飛ばすシーンがあまりにも大袈裟すぎて、まるで中国のB級カンフー映画を思わせる場面も。
まぁ、怖いといえば怖いけど、それはあくまで1シーンごとでの単発の話。
意外性が少なく、何よりストーリーに謎が多く希薄に感じた。
呪われては死に、呪われては・・・のエンドレス。
携帯電話によって死が伝染していくっていう発想はすごいと思うのですが。
そして最後にはやはり、少しどんでん返しがあります。
しかしそのせいで、「着信による死亡時刻予告」という、物語の根幹が揺らいでしまった。
また、前作のシーンを使い回すのはいいけど、観ていない人にはネタバレになるシーンもあったりする。
結局ファイナルまで観ないと真相がわからないのかな?
ちなみにこの作品には、日本で一世を風靡した台湾映画『幽幻道士』の、テンテン(シャドウ・リュウ)が出演しています。