トールキン

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのトールキンのレビュー・感想・評価

4.1
airエアを見た流れで久しぶりにこちらも鑑賞。90年代のアメリカ映画の名作の一つに挙げられているだけあって改めて見ると本当に素晴らしい作品。心が温かくなってとても穏やかな気持ちにさせてくれる。

今作の強いテーマの一つである、人を理解し、人から理解され、そして互いに理解し合うということ。人間関係の最も根本的な事であり簡単そうで難しい。親子であったり、親友であったり、師弟であったり、夫婦であったり、様々なパートナーとのそういった絆って言うのは生きる上で大切なことだなって改めて思えたし、互いに正直な気持ちをぶつけ合うことが何より大事だな、とも思えた。

ウィルとショーン、ウィルとチャック、ウィルとスカイラーなどそれぞれの関係性がとても良い。ウィルとショーンの終盤のやり取りでウィルが感情を露わにするシーンは何度見てもやっぱり涙が出るね。今までそういうことを知らずに生きてきた人が初めて知ってそんな自分自身を認めても良いんだ、みたいな。過去をどう生きようと自分自身をしっかり肯定し、卑下することなく真っ当に生きても良い、そんな熱くて温かみのあるメッセージ性を感じ取れる。

チャックの最後の表情も親友としての立場からするとグッとくるものがある。若者が未来に向かって羽ばたいていくかのような終わり方が良かった。その後どうなったのかとても気になるラストカットも良い。
あと、ロビン・ウィリアムズはこういった先生役が本当に似合う。
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