井浦新さんの映画初主演作ということで鑑賞。1999年公開の作品でこの当時25歳、別人かってくらい若々しくてビックリした。
さらに、是枝裕和監督作品ということに対してもビックリ。メインの人物はもちろん、チョイ役ながらもあの人もこの人も出ていてみんな若い！というような新鮮さも感じられた。現在では名の知れた大物俳優の、当時は全然無名で若かりし頃に実は出演してました、みたいなのレア感あって何か良いよね。
内容に関しては、テーマに対する着眼点が斬新と言うか、こういうテイストは面白みがあって良い。ズレてるかもしれないが「死役所」を強く彷彿とさせる。ただ、終始ずっと淡々とした展開だったので人によっては好みが分かれそう。もちろん作品に寄りけりだけど、淡々としながらもこういうじんわりと温かみのあるよう雰囲気の作品は好きなので飽きずに見れたしちょっとしんみりするようなラストも良かった。
胸を張れるような立派な人生や、または至って平凡な人生でも人生の思い出っていうのはその人にしか分からないかけがえの無い大切なもの。自分が人生の終わりに差し掛かった時にどんな人生だったか、それもその人にしか分からないもの。
現時点において自分にとってのこれまでの一番の思い出は？そう思いながら見ていた。また過去の記憶を遡った時、物心ついた頃に一番最初に覚えている記憶は何だろう？最初にも触れたけどこういうテーマを題材にする映画というものは非常に興味深い。
U-NEXTで配信されてるみたいなので興味のある方は是非ご覧ください。
