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ミッションのOMCのレビュー・感想・評価

ミッション(1986年製作の映画)
4.5
南米パラナ川上流に住む先住民ガラニー族とイエズス会の宣教師の話。
1986年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。
史実に基づくフィクションなので、内容は重い。
スペインとポルトガルによる植民地の国境線引きが行われ、先住民は移動、宣教師は退去を命じられるが…。
ロバート・デ・ニーロ演じる元奴隷商人のメンドーサがかっこよすぎて泣けてくる。彼らの闘いを見ながら、史実に即しているとはいえ、あまりにも悲しくて胸が苦しくなった。これが黒澤明の娯楽大作だったらと、ありえない妄想をしたけどすぐに現実に引き戻された。
モリコーネの音楽は映画の各シーンにマッチして素晴らしい臨場感を生み出していました。
そして枢機卿の言葉が心に残ります。
「死者の魂は生き残った者の心に生き続ける」
最近これと似たような想いが頭に浮かぶことが多い。日常生活を送る中でふっとあの人(故人)ならどうするかなとか、どんな反応をするかなとか考えている時がある。
きっとこれが死者の魂なんだろう。
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