イチロヲ

ビルとテッドの大冒険のイチロヲのレビュー・感想・評価

ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)
4.5
歴史の単位取得が危ぶまれている2人組の男子高校生が、タイムトラベルを利用することにより、世界中の偉人を現代世界に集めようとする。ボンクラ2人組のデタラメ珍道中を描いている、ナンセンス・コメディ。

過去の世界に遡ったボンクラ高校生が、現代の乗りのままでスラングだらけの掛け合いを繰り広げるところが、最大の醍醐味となっている作品。キアヌいわく「役作りせずに素で演じていた」とのこと。

ジェネレーション・ギャップを笑いに昇華させながら、ぐいぐいと牽引させていくスタイルが、たまらなく気持ち良い。偉人役を演じる俳優陣の成りきり度合いが凄まじい限りであり、ヒジョーにファンキーな鑑賞体験を覚えることができる。

しかし、文字数制限のある日本語字幕では、台詞回しのユーモアを完全に表現することができないという難点あり。例えば、開拓時代を舞台にしながら、「グッドイヤーの飛行船だ!」とデタラメを叫ぶシーンでは、「空飛ぶUFOだ!」という字幕になっている。
イチロヲ

イチロヲ