刑務所の中の飯というとどうしても「刑務所の中」を思い出す。
刑務所だからこその飯に有難味があり、特別に配給される料理には心躍るという気持ちが充分伝わってくる。
取りあえず物騒なタイトルだが主題はメシの方。
正月のおせちの1品横取りを求めて、受刑者同士が今まで食べた中で一番の飯を競い合うというもの。
苦境の時に食べたものや、子供の時に食べたものほどやたらと記憶に残るものである。
そんな感情を伝えてくるのはいいのだが、肝心の料理があまり美味そうに見えてこなかったのは気に掛かる。
具体的には卵かけご飯は好みでなかったり、オムライスにカルボナーラなど邪道に見える。
インスタントラーメンに一手間加える食べ方は美味しそうだった。