めるしなさん

アメリカン・サイコのめるしなさんのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

超~~~~いまさらみましたが、めっちゃ面白かったです。
90年代映画のよき(2000年だけど)を感じる…
悪名高き吹き替えで見ましたが、そこまでの大事故には至ってなかった…ように感じる。面白さですべてをカバーした…かな?でもクリスチャンベールの躁モード入ってるときの声の演技見たいから字幕でいつか見返したい

有名なシリアルキラーの名前挙げて通じなくて、(笑)ってなるとことか、厨二ぽくて笑える。てゆか全体的に厨二感の強い主人公…
自己愛強いのに自己肯定感低くて生きるの辛そう…
そしてなぜか殺人鬼キャラって音楽にこだわりある人多くない?
突然始まるノリノリうんちく結構笑えた

主人公は間違いなくバカにして下に見てるけど、秘書さんは賢い女性なんだろうな。危険察知能力あるし
誰かを本気で好きになったことある?って聞いてるところとか、主人公の満たされなさを直感的に理解してるんだろうなと思った
まあ、誰かの愛で満たされるようなタイプでもない、というか手遅れな気もするけども…
でも、自分の異常さには気づいてて、それを誰かに気づいてほしがってたり、止めてほしがってるようにも見えた(最後それが爆発⇒不発に終わるのはなんとも悲劇)
このままだと君を傷つけることになる、ってたぶん秘書さんは浮気で精神的にという意味にとったと思うけど、逃げられてよかったね
そういう意味で婚約者も強いと思う。さすがリースウィザースプーン

キャスティング、最初クリスチャンベールじゃなくてプリオさまで考えていたというのを見て、クリスチャンベールでよかったなと思った
プリオさまはどっちかっていうと自己肯定感ひくひくサイコキラーより、自己肯定感爆高ナチュラルボーントゥビー煽りタイプで死亡フラグ初手からたちまくりのアレンポジのが似合うよね
同じサイコでも陰のサイコより陽のサイコって感じ…

あと、名刺のセンスはあったけどゲイだったから危機回避したのとか面白すぎるけど、(あの人は実は有能でみんなから馬鹿にされてるけど実は一番昇進するとかだといいのに…ゲイを隠して恋人作ってるのは時代かなと思った)
あそこまでのゲイ嫌悪とか、3P中に鏡に向かって謎のマッチョポーズとか、そもそも肉体美への異常なこだわりとか、強すぎるマチズモにも精神的な何か病のようなものを感じた。
自分が社会的に多数派の構成員でいることに安心したいタイプの人かな?

死体バッグがゴルチエは最高に笑った
主人公の外面モードの時の話(うんちく含む)が本当に上滑りしてるというか、ペラぺラでなーんも入ってこない言葉過ぎて面白かったです
全体通してシニカルでブラックジョーク効いてて面白かったです
思い出したくないのに、大型犬を溶かしたいヤフー知恵袋思い出しました
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