ずっと観たくて、でも怖くて踏ん切りつかなくてなかなか観られなくて、企画上映するっていうからようやく観てきた
観られてよかった…おかげでグリーナウェイの扉を開けて、彼の他の作品も観ることができた
まあ正直全然共感できない部分もある偏執狂的美学だけど、それを貫き通す姿勢に美を感じるし胸を打たれるというか…理解や共感など一片も求めない孤高の芸術家…私のような凡人にはわからない変人の境地に憧れる
登場人物みんなの気持ち悪さはみんなグリーナウェイの趣味嗜好ってかんじがした
特に、画面上に明らかに出てくる絵画的モチーフは、好きが溢れまくって再現したくなっちゃう医者との共通項に感じた
有機物の腐敗シーンについては、思ってたほどしんどくなかった
早回しとコミカルな音楽と、それまでに見せられてた資料館の教材的映像のおかげかも
あと、完全にもう死骸なんだなって見てるからなのかな
逆回しで見てみたい、腐敗から甦生していく死骸
動物が死ぬシーンで自分が抱く悲しさとか怒りのグレードがまだわからない…
そのシーンの必要性とか、それまでその動物がどれだけ描かれてたかとかに左右される気がする
飲食禁止の映画館で見たのに、エスニックな味付けのスナック菓子みたいな臭いが途中からしてきて、画面との差にちょっと面白くなっちゃった
