ロロノアゾロ

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のロロノアゾロのレビュー・感想・評価

2.0
★★【凡作】

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は、監督デヴィッド・イェーツ、脚本スティーヴ・クローヴスによる、2010年のファンタジー映画である。この映画は、J・K・ローリングの2007年の小説『ハリー・ポッターと死の秘宝』を原作とする、2部作の内の1作目である。この作品は『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)の続編で、ハリー・ポッター映画シリーズの第7作である。

ハリーポッターシリーズでおなじみのいわゆる『陽』の魔法は皆無であり、『陰』の魔法を中心に描かれる。華やかな描写は一才見せない。画面全体が暗く、ホラー映画のようで時折観客を音で驚かせるような手法が使われており、見るものはまるでその世界に存在しているかのような錯覚を感じる。今作については作者のJ・K・ローリングが初めて製作として映画に関わっていることもあり、シリーズの中でも極めて原作に忠実であり、それはすなわち原作のファンはさらに引き込まれ、原作を追っていないファンは置き去りにされてしまう。原作を追っていない身としてはゴドリックの谷に突き落とされたようでただひたすらに退屈なのである。