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ニュー・シネマ・パラダイスのKHのレビュー・感想・評価

4.0
シネマシティ(35mmフィルム上映)にて

キリスト教の権威が強かったりテレビが台頭したりなど、様々な時代の潮流を経て変わっていく映画館と年代を越えた2人の友情を撮った物語。
今の配信の時代では考えられないけど、与えられた映画をみんなが同じ時間と場所で、同じ感情を共有しながら観ていた時代は、絶対に映画館文化の黄金期だし青春時代だと思う。
ラストは純粋に感動して良いのか疑問に思った。トトにとって成功することの幸せと、アルフレードの望んだトトの将来が本当に正しかったのかは分からない。どちらにせよ、2人とも映画に取り憑かれた人生だったのだと思う。
この映画の最もの魅力は幼少期のトトとアルフレードの関係性だし、今まで観たどんな映画より暖かい映像と音楽だった。
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