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妻は告白するのinumuraのレビュー・感想・評価

妻は告白する(1961年製作の映画)
3.5
当時には面白みがあったのかしら、現代にしてみれば凡庸なプロットで正直何の驚きも発見もなく、増村保造×若尾文子作品としては面白くない方だと思う。
ただ目を引くシーンはいくつかあって、そこに技が光ってる。登山シーンは替え玉だとしても圧巻。そして岩にかじりつく若尾文子はここでしか観られない、正直面白い。温度のない奇妙なハネムーンは映画史に残る名シーンとも言える。最後の本当の動機がはっきりするところなんて、原作にあるところだとしても、すごいよなぁ。妻を縛る縄、夫の重さが妻を名実共に苦しめる。なぜ縄を切ったのか?そこに終盤で繰り返された「愛」は確実にあった。
川口浩は最高なんだよ〜
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