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Mr.BOO!ギャンブル大将のRenのレビュー・感想・評価

Mr.BOO!ギャンブル大将(1976年製作の映画)
2.5
日本ではシリーズ3作目扱いとなっている、Mr.BOOシリーズ第1作目。こちらは先日、自宅のDVDで初鑑賞した。

他のシリーズ作品がコント映画の様相を呈しているのに対して、ちゃんと映画(?)なのが今作のように感じた。他作に見られるアクの強いギャグは鳴りを潜めており、脚本自体は基本的に大人しいものになっている。
笑える部分はほとんど吹替の広川氏が担っており、明らかにマイケル・ホイが口を開いていないときもギャグを飛ばしまくるアドリブお家芸は今更語る必要無し。
ただ全てが吹き替えの功績かと言えばそうでもない。マイケル・ホイが単なるコメディリリーフまたは狂言回しに終始しておらず、自らアクションを起こし物語を推進させていく感じは新鮮に写り面白かった。

しかし、題材がギャンブルなので映画全体の治安が悪い割には画が地味と感じる時間が多くて物足りなさを感じてしまったのも確かではある。リッキー・ホイ(三男)が出てくる乱闘シーンの覇気の無さは素晴らしい。
終盤20分くらいのドタバタアクションは面白かったけど、それでもやっぱり大人しめ。一作目だからこんなもんなのかな〜と様子を伺いながら作った感じなのかな。
途中の下にワニがいるクイズ番組(こち亀っぽい)のシークエンスとか、もっと盛り上げられたでしょ〜。『~ インベーダー作戦』ほど不謹慎にしろとは言わないけども。

再見したいかと問われると微妙な作品ではある。イカサマの攻防が楽しくはあるけど、麻雀のシーンなどは普通に間延びしていた。家にDVDボックスがあるからいずれ再鑑賞することだろうけども....。
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