波野なみ松

フェノミナンの波野なみ松のネタバレレビュー・内容・結末

フェノミナン(1996年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

見る前はトラボルタ主演のUFO映画で、「俺は見たんだ、あれは間違いなくUFOだ!そうだろ、保安官!」と池乃めだかのように訴えるやつだと勝手に思い込んでいた。全然そうじゃなくてごめんなさい。
いや、あながち全然違ってることもなくて、脳腫瘍で片付けてるけど、腫瘍でサイコキネシスが使えるようになるか?みたいな謎は残されてて、オカルトビリーバーにも否定派にも受け入れられる内容になっている。
それよりも、突然変異した村人を白い目で見る人間の浅ましさ、それとは反対に、どんなに変化しても彼を受け入れてくれる人たちがいる温かさを対照的にうまく描いている。
そんなこんなで、SF作品ではなくてヒューマンドラマ。トラボルタの、田舎の素朴なあんちゃんぶりもいい。
話の大筋とは全く関係ない部分だけど、後者の代表である町医者が、バーで妻に出ていかれた荒くれ者の男に、「女は自分の“イス”を持っている。ジョージはレイスのイスを買った。おまえは女のイスを買ってやったのか?」的なことを言い捨てる。いやぁ、先生、良いこと言った。
波野なみ松

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