しゅん

浜辺の女のしゅんのレビュー・感想・評価

浜辺の女(1946年製作の映画)
-
なんだかよくわからない話だしロバート・ライアンは主役なのに敵役にしか見えないしで、途中まで眠かった。婚約者ナン・レズリーとの関係をうまく処理できていないからか?レズリーとライアンの二人が映るところは演出もどうにもピンとこない。三角関係に絞った方が脚本良い気がする。

夢のシーンの多重オーバーラップが過剰でビビる。盲目の画家役のチャールズ・ビッグフォードの目前で手を交わしてタバコに火をつけるロバート・ライアンとジョーン・ベネットはよかった。あとは二人の男の影が交差する上でうなだれるベネットも。難破船の美術もいい感じで、ライアンとベネットの逢引シーンはどこも好き。

これは単なるルノワール贔屓かもしれないが、ルノワールのあんま面白くない映画は観るとなんだか安心する。ちょっと大らかな気持ちになる。
しゅん

しゅん