ゴン吉

TAXi2のゴン吉のレビュー・感想・評価

TAXi2(2000年製作の映画)
4.2
冴えない刑事と凄腕タクシードライバーの活躍を描いた「TAXi」シリーズの第2作目。 
リュック・ベッソンが製作・脚本を担当し、サミー・ナセリとフレデリック・ディフェンタールが共演、マリオン・コティヤールとエマ・シェーベルイ、ツユ・シミズがヒロイン役を演じる。
タクシーはプジョー406の改造車。
ライバル車は日本人ヤクザの黒い三菱ランサーエボルーションVI。
作品オープニングはラリーシーンですが、当時のラリーはフランスのプジョーと日本のランサーがバトルを繰り広げており、作品全体のメタファーとなっていて心憎い設定です。

マルセイユにギャング対策の視察のため日本の防衛庁長官が訪れる。
タクシー運転手ダニエル(サミー・ナセリ)は、恋人リリー(マリオン・コティヤール)の父親であるフランス陸軍ベルティーノ将軍に気に入られ、プジョーのVIP警護車“コブラ”で防衛庁長官をパリまで送り届けるように頼まれる。
マルセイユ警察は“コブラ”の性能を長官にアピールしようと模擬襲撃作戦”オペレーション・ニンジャ”を実施するが、日本人ヤクザの襲撃に遭い、長官と婦警ペトラ(エマ・シェーベルイ)が拉致されてしまう。
ダニエルとペトラの恋人のエミリアン刑事(フレデリック・ディフェンタール)は日本のSP諜報部員ユリ(ツユ・シミズ)と共に二人の救出に向かうが……  

ダニエルとエミリアン刑事の凸凹コンビが署轄のマルセイユはもとよりパリでも大活躍。パリではパトカーの廃車の山ができます。
今回のダニエルの愛車プジョー406は翼が出てきて宙を舞ったり輸送機から空中ダイブします。
フランス陸軍の大型輸送機やAMX-30戦車も大活躍です。
ダニエルと奥さんとのやり取りや警察署長が笑わせてくれます。
ユリのスティワーデス・看護婦などのイメクラ・コスプレやペトラとのお色気空手なども楽しめます。
マルセイユに到着した日本の防衛庁長官が何度も頭をペコペコ下げて挨拶するのが滑稽です。
ニンジャも登場してバルクールをパロディったアクションを繰り広げてストーリーを盛り上げます。
音楽は弦楽器により日本風を演出しています。
シルヴェスタ・スタローン主演の「ロッキー」のテーマ曲にのってスタローン主演作品のタイトルでもある”コブラ”が登場し、スタローンネタで盛り上げます。
作品オープニングの妊婦を乗せたラリーシーンのフルアクセルで始まり、最後はまったりパレードの超低速で終わり、最後まで笑わせてくれる楽しい作品です。
ユーモアいっぱいのカーアクション・バディ作品でとても面白かったです。 
「コンニチワ~」
「あれは我が国の新しい秘密兵器でしてな 超高速のタクシーです」

2022.8 BS・TBSで鑑賞(土曜映画デラックス・吹替)
2022.4
ゴン吉

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