ノリック007

アバターのノリック007のレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
5.0
映像美、ストーリーにアクションが良いです

原題も邦題も同じ「アバター」です。
アバターとは、人とナヴィのDNAを合成して作った、ナヴィのような体で、人と神経システムが同調し、人が遠隔で操作できます。

友人、カップル、夫婦、親子または一人で鑑賞しても、楽しめる映画です。
映画では、人類の単語とナヴィの単語が入り乱れて、混乱させられます。
高所恐怖症の人には、お勧めできません。

キャッチコピーは「観るのではない。そこにいるのだ」です。
IMAX3Dの吹き替え版で見ましたが、没入感がすごかったです。
再上映されるなら、IMAX3Dの吹き替え版をお勧めします。

2150年頃の物語で、この頃の地球とパンドラの状況を理解できないと、映画も理解できません。
映画では、軽く触れられるだけなので、補足します。
人類は、地球の資源を使い果たし、地球の環境を汚染し、他の惑星から資源を輸入せざる得ず、地球に未来はなく、地球は人が死に行く場所でしかありません。
パンドラは、人類は生活することさえできませんが、ナヴィにとっては、資源は豊富で、環境は綺麗で、活動的で、未来があり、生きて行くに相応しい場所です。
人類は、圧倒的な武力を持っています。
ナヴィは、原始的な武力しかありません。
ナヴィが、ジェイク・サリーとグレイス・オーガスティン博士を受け入れたのは、人類への恐怖心です。
人類になりたいですか、ナヴィになりたいですかということです。
簡単に分かりやすく例えるなら、不便となった都会で生活したいか、自活できる田舎で生活したいかという感じです。
自分は、空を自由に飛んでみたいです。

映画を鑑賞しても、分かりにくい部分を私見ですが、説明します。
ジェイク・サリーに、聖なる木の種子である聖なる木の精のお告げがあり、エイワがジェイク・サリーについて何らかの意思を伝える意味があり、ツァヒクが何のエイワの意志があるのかを読み説くということ必要があるので、ツァヒクに引き合わせられます。
ジェイク・サリーが、オマティカヤ部族に受け入れられた理由は、何も知らない、戦士だからで、パンドラについて教えれば、パンドラのために戦う戦士になると思ったからです。

主人公のジェイク・サリーの視点で映画を鑑賞すると感情移入しやすいです。
ジェイク・サリーは、鑑賞する人と同じで、パンドラについて何も知りません。
色々な人が、ジェイク・サリーに、パンドラについて教えてくれます。
それでも、パンドラについて映画を鑑賞するだけで理解するのは困難です。
パンドラについて理解したいなら「アバター 公式完全ガイド 単行本」という本が出版されているので、読むことをお勧めします。

脇役の人々が意志が強くブレないので、魅力的でもあり、主人公のジェイク・サリーを引き立てています。

「ナヴィは二度生まれる」と「エイワはどちらの味方もしない。この世界、命のバランス守るだけ」というセリフが伏線になっています。

人類の利益のために、地球の環境破壊は進み、宇宙への進出も計画され、将来はこの映画のようになるのかもしれないと感じました。
ノリック007

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