【第23回アカデミー賞 名誉賞受賞】
カンヌ映画祭でも監督賞と女優賞を受けたルネ・クレマン作品。
ジャン・ギャバンの枯れた味わいとイザ・ミランダのリアルな色気がよかった。また、やはり本作は『禁じられた遊び』と同様子ども映画でもある。
恋愛映画だと思ってたら実は親子映画だった。僕はそう解釈した。
恋愛要素は成り行きという感じでなんてことないけど、子どもの視点が途中から重要になってきて、ラストはなんとなく反目し合っていた母子が手を繋いで階段を登っていく。
やはり二人で生きていくしかないのだ、二人でも生きていけるというようなラストに思えた。
話の内容より流れるようなカメラワークと画面の美しさに目を奪われる。汚い酒場や貧しい家が舞台なのに美しい。流石ルネ・クレマン。