眠る猫

オリヲン座からの招待状の眠る猫のレビュー・感想・評価

オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)
4.0
浅田次郎の同名短編作品の映画化。
戦後京都の町の映画館が舞台。映画館オリヲン座を営む夫婦と映写技師の弟子。館主である夫が亡くなり若い弟子と残された妻が必死でオリオン座を守っていた。
テレビの登場、町の人達の心無い噂話などなど、映画館の経営は傾く一方。

人のいない映画館から細々とでもどうやって続けてこられたのかが少し気にはなるけれど、良い映画だった。

映画館の映画といえば、「ニューシネマパラダイス」「今夜、ロマンス劇場で」や「銀平町シネマブルース」などを思い出してしまう。
どの映画の映画館も経営は苦しくなってしまうけれど、昨今のシネコンも悪くはないけれど、こういう映画館は残って欲しいと思うし、こういう映画館で映画を見たい。

原田芳雄も中原ひとみも良いのだけれど、これは加瀬亮と宮沢りえが最後まで演じても良かったのでは?と思う。
田口トモロヲや樋口可南子との釣り合いが取れないからかもしれないけど。そこは残念に思う。

宮沢りえが美しいし、加瀬亮も若い。
若い時の加瀬亮は松下洸平みたい。
最初、田口トモロヲと気付かないくらい普通の役だった。
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