久しぶりのジョン・フォード
『駅馬車』が思ってたんと違うになって避けていました。この作品はその後に作ったあまり知られていない作品。
でも淀川長治さんお墨付きです!
戦時中に軍の命令で、爆薬を運ぶことになった船員たちの過酷な船旅が描かれていく。
男たちが船から降りれない、酒飲めない、自由が縛られている環境に翻弄されていく。
ジョン・ウェインは主演ながらもあまり目立たず。脇役がすごく良い。前半の一人、船員が亡くなるシーンや後半のもう一人、船員がスパイ疑惑をかけられるシーンで緊張感が生まれていく。
またこの映画の最大の魅力は照明です。
光と影があまりにも使い方が上手くて、怪しい海の様子が分かる。
そしてジョン・フォードの巧みな演出力も光ります。
ラストシーンで船から降りた乗組員たちを無理やり拐う所のやり取りまで目が離せません!
これはかなりハマりました。
男たちはまた「果てなき船路」へと旅立つのです!
ジョン・フォード作品もっと観ます!
次は『荒野の決闘』『怒りの葡萄』あたりを。