ダニエル・シュミット作品
『デ・ジャヴュ』と『季節のはざまで』がリバイバル上映されるので、その前に代表作を。
スイス大使館のあるモロッコにやってきた外交官のジュリアンはクロチルドという女性に惹かれ情事に入り浸る。しかし、クロチルドは旦那がいるのに浮気をしていて、ジュリアンは貶められていく。
基本的に歩き回っているか、SEXしてるかしかない映画だが、ダニエル・シュミットの映像感覚が冴え渡った見事な映画。
ストーリーはよくあるファムファタールものであるが、モロッコの土着的な民族性を映したショットと西洋のクラシックが融合し、一味違う作品に。
なんだか不思議な魔力に取り憑かれたような映画だった。
最後、第二次世界大戦へと向かっていくなか、中立国だったスイスにいる二人がまた再会する。なんだかモヤモヤが残る終わりかたでした。
『デ・ジャヴュ』と『季節のはざまで』も楽しみ!