のんchan

クロッカーズののんchanのレビュー・感想・評価

クロッカーズ(1995年製作の映画)
3.7
スパイク・リー監督×マーティン・スコセッシ製作。
麻薬社会の実情とそこで生きる黒人たちの現状を描いた問題作。

オープニングだけでスパイク・リーと解る色合い、スピード感。
黒人たち犠牲者を丸々映し出した得も言われぬ描写に目を背むけてしまう。観進めることが無理じゃないかという惨事の写真から始まる。


ブルックリンで幅を利かす麻薬密売組織のボス・ロドニー(デルロイ・リンドー)はまだ分別がつかない少年らを操っていた。
敵対する麻薬ディーラーが殺され、NY市警のロッコ(ハーヴェイ・カイテル)とラリー(ジョン・タトューロ)が出動する。
捜査を進めていく中、ヴィクターという真面目で評判は悪くない男が自首してくる。実は弟ストライクの罪を被っていたのだったが...
ロッコは勘を働かせストライクを追い詰める。
その裏でロドニーからストライクを消すように頼まれた男を、ストライクに憧れている12歳の少年が撃ち殺してしまう。
悪の連鎖は留まる事を知らない。


レンタルしておきながらなぜこの作品が届いたのか不明。
ハーヴェイ・カイテル観たさだったかも忘れてた。
まだ50代で燻し銀の味わい、刑事役はお手のもの。タトューロもいつもの飄々とした感じ。

しかし、ロッコは上下白のスーツにラリーは真っ赤なズボンにド派手なネクタイ姿。
映画だからですかね?いくらなんでも私服刑事だからとはいえラフ過ぎますって。

黒人差別、銃社会に対する批判や警告が全面に出過ぎていて、ちょっと息詰まる感じだったかも知れない。
それがスパイク・リーなんだけど...
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