“彼女から離れな、ビッチ!”
最初から最後まで映画好きならピンっと来るようなオマージュや小ネタがわんさか出てくる、徹底的なSF映画ヲタな傑作!
まず主演のふたり(バディ)がもう息がバッチリで観ていて安心感さえ覚える。
【ショーン・オブ・ザ・テッド】の名コンビ、サイモン・ペッグ×ニック・フロストって点で楽しい映画確定。
言ってみればこの二人のドタバタロードムービーなんだが、そこへグレイタイプの宇宙人とキリスト原理主義者の女子を同乗させることにより、兎にも角にもひっちゃかめっちゃかに“追っ手”や“パパ”から逃げまくるストーリー。
前述の通り、
道中ありとあらゆる場面やセリフや細かな描写で“映画愛”が散りばめられており、【レディ・プレーヤー1】並の小ネタ投入度がマジすげぇ。
1番のサプライズはカメオ出演というか声のみの出演のあの巨匠!!
確かに、劇中も巨匠作品群へのオマージュがわんさか出てきて、それを探るだけでも楽しめる映画となっている。
巨匠作品の他にも、【エイリアン2】【プレデター】【ブレイド】【スパイダーマン】などなど、、、数えきれない程のSF作品へのオマージュや小ネタが。
様々なメタファーやカタルシスを盛り込みつつも、それはそれほど本作において前へ出しておらず、あくまでも楽しいドタバタSFコメディ調にしているところがまた憎い!
一見すると内容が薄いように捉われがちな作り込みが、エンタメ映画愛に溢れ過ぎていて素晴らしい。
いやいや、
実は結構シニカルだしメッセージも多く含まれているし、案外社会派作品では?
と個人的に感じてしまった。
こういう映画、控えめに言ってめっちゃ好き。
“じゃあな、ショート・ラウンド”