とらじろう

時計じかけのオレンジのとらじろうのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.4
健全な秩序に潜む、不健全な異分子
今回のキューブリックは
ひとが何を守るべきかを探す旅でした

前半は
アレックスの自由奔放な狂気が全開!😨
クラシック流れる中、格調高く退廃的で

美しいけど
冷たく乾いた空間で描かれる超暴力大放出
不思議な心地良さを覚えて、結構アリです

後半は
作家先生の目ヂカラに腰が抜けました😳
その怒りに震えた眼差し
復讐心を満たしたときの表情

強烈な印象を残す役者さんですねー


さて、哲学者キューブリック
今回もテーマ性が深いです

社会秩序か、個人の自由か
どちらが守られるべきか、問うてきました

それも一般論ではなく
アレックスのような狂気を描いて問うのです

すでに秩序に組み込まれた?自分としては
社会秩序こそ守られるべきと思いますが、、、

ただ、、、
神父の言葉に心揺さぶられる自分もいるのです

“選ぶことのでき得ぬ者を人間とは呼べない”


キューブリックの真意は、果たして?🤔
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