のんchan

獣人ののんchanのレビュー・感想・評価

獣人(1938年製作の映画)
3.8
ジャン・ルノワール監督作品初鑑賞。
印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男なんですね。

フランスの文豪エミール・ゾラ原作の小説を映画化したフィルム・ノワール。

機関士が主役のサスペンスで、冒頭の石炭で真っ黒になりながら、煙モクモクの中、機関車を動かす描写から引き込まれていきます。


機関士のジャック(ジャン・ギャバン)は普段は良い人間だが先天的な症状を持っていた。それは時々、女性に対して殺人衝動が現れるという....異常者だった。
そんなジャックは、養父を殺した人妻のセヴリーヌ(シモーヌ・シモン)に恋をしてのめり込んでいく。
セヴリーヌはとても美しい。猫撫で声を出しジャックと夫を翻弄するファム・ファタールだった。
そんなセヴリーヌを好きになればなるほど殺したい欲求が強くなっていくジャック。
ラストは爆走する機関車と自身の気持ちを重ねているかのよう...あぁ〜...


ジャン・ギャバンもシモーヌ・シモンも初めてでした。
ジャン・ギャバンの名は知っているものの、役柄のせいかしら?特段イケメンとは感じませんでした。
シモーヌ・シモンは名実ともにファム・ファタールだったらしいです。
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