ベーコンが壁に張りついてるお風呂で不味そうなパスタを食べるシーンが見たくて鑑賞、思ってたのとちょっと違った
20年以上も前にハリケーンで町が壊滅し未だ復興してないナッシュビルの最貧困地域で暮らす人たちのノンフィクションとフィクションを混えてドキュメンタリー風に描き出している
野良猫を狩ってお金を得る少年たち、人工呼吸器に繋がれただ息をしてるだけの老人、アンテナに引っかかったイヌ、椅子とレスリングする人
彼らは生活を変えたいとか将来のことを考える余裕も気力もなくただその日一日を生きている
でも悲壮感はない
障害者も同性愛者も貧困者もこの世界では見下したり距離を置いたりせずみんなフラットな立ち位置で、人間関係だけで言えばある意味理想的なんじゃないかと思った
現実はシンナーを吸ったり売春をしたりケンカしたりしながら不潔な家で怠惰な生活を送っていて全然羨ましいような世界じゃないけど
特に物語があるわけでもなく監督の感性で撮った映像を繋ぎ合わせているだけの作品なので 感じ取り方はそれぞれだと思うけど、こんな世界があると知れてよかった