久しぶりに鑑賞。
この映画初めてみたときはわたしもまだ20歳そこそだったからもちろんジュノの気持ちで鑑賞してて、10代の予期しない妊娠出産をポップに描いた良作だなぁ、くらいの印象だったんだけど、時を経て改めてみてみると見方も変わるもんだね。
映画ってなんでもそうだけど、そのとき自分が置かれている状況や立場によって感想も変わってくるからおもしろい。
高校生の子供がいる親はきっと親目線でみるだろうし、あるいは検査技師目線で見た人もいるかもしれない。JKシモンズ演じるパパも、継母もとってもステキな両親だなと思う。
今回わたしが一番感情移入してしまったのは、ジュノの子を養子として迎え入れるジェニファーガーナー演じるヴァネッサ。
このヴァネッサを見て、子供が欲しくて欲しくてちょっと頭おかしい人、て思った人がたくさんいるんじゃないかと思う。
ずっと子供が欲しくて、努力して、でもできなくて。養子を迎え入れる決断をした夫婦の、彼女の気持ちは如何程か。
いろんな人からの話を聞いたりネットで調べたり本で読んだり。子供を迎え入れる準備だけは万端なのに、肝心の子供を授かることができない。養子だとしても、そこにはたくさんの思いがあって、本当に自分の子供のように大切なんだよ。
わたしの知り合いで養子を迎え入れた人がいるんだけど、産まれて数日してからじゃないと会えないんだけど、生まれる前に、会えるわけでもないのに、わざわざ飛行機に乗ってその子の生まれる街へ行ってた。待ちきれなくて、会いたくて、どんな街なのか知りたくて。
その気持ちもとってもよくわかる。
ジュノのお腹に話しかけて反応があったとき。
初めて子供を抱っこしたとき。
自分がどう見えてるのか、ちゃんと母親に見えるのか。
ヴァネッサの気持ちを考えると、涙が止まらなかったよ。
この映画、10代、20代の若い世代の子たちだけじゃなくて妊娠してるひとはもちろん、子供ができなくて悩んでたりする人にも響く映画なんだろうなと思う。
いつか、わたしも、親目線で見る時がくるかしら。
あ、あと、エレンペイジがハマり役でとってもかわいかったよ
あと最後に、あの夫キモくない?あれなんだったの?ジュノのことちょっと好きになったの?