久しぶりの鑑賞。
スリ仲間の為の復讐劇ながら、ウェットにならないバランス感で進んでいくのがとても良い。それはひとえに有名なThe Entertainerの楽観的な劇伴による空気感の醸成が上手くいってるから。
途中に挿入される章分けも相まって、なんだか料理工程を見せられている気分になる。
『明日に向かって撃て』のコンビが師弟関係を結び、ポーカーフェイスでことを勧めていく。狙いを済ましたブロマンスでは決してないが、互いに色気ムンムンで惹き込まれてしまう。
いわゆるどんでん返しを第一目的とした作劇故に、おざなりな部分もあるが、あの後腐れないドライさのまま計画が無事完了して終わる、それだけの話として不思議なカタルシスがある。