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ベニスに死すのgigigiのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
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一週間くらい同じホテル泊まると、こういうのあるある。海外の子で、めっちゃくちゃ可愛い子いて目が離せなくなる感じ。
それにしてもタッジオの自然なチークの色よ···素晴らしい!
体の細さと手足の長さ、すべて完璧すぎて怖くなる

こんなに有名な作品なのに、内容が感染症でうんぬん、なんて全く知らなかった。
命懸けで少年のケツをおいかける教授。がんばれ教授。
教授が完全に恋する女の子みたいなリアクションをとるのでつい応援したくなる。

この当時の水着ぜんぶかわいいんだよなあ。みんなあれでいいよ。
金持ちの人たちが旅行に使うカバンみるの好きなんだよな。教授のも素敵だった。

アルフレッドが言うセリフがなかなか心にグッとくるものがあって、
「芸術家の心が健康なんて退屈だ」みたいなやつ。ほんとそれ。

最近ドラマ版リプリーを観たので思ったが、行きの教授は船も嫌な顔をして乗るし薄化粧のきもちわるい若造ジジィには嫌気がさしているのに、少年と会った後はそれらのことが全て正反対になって、嬉しそうにリドに戻るために船に乗る、少年のために若作りして薄化粧してる。
こういう描写が、ドラマ版リプリーの何も知らない行きの様子と経て経て経ての様子が正反対になる描写が似ているなと感じた。同じイタリアだし。関係ないか···?


それにしてもこの映画、タッジオはどういう感情だったのかほとんど描かれないがどうとったらいいのだろうか。
いやでもあの年頃の少年の気持ちなんて大人は描かなくてよかったのかも。無言でこちらを見るだけ。何かを感じ取ったのは目があったグスタフだけで充分
死ぬ間際に見たのが「美」だったことは確かであろう。
こんな切ない話だったのねベニスに死す!
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