楽太郎

宮澤賢治 -その愛-の楽太郎のレビュー・感想・評価

宮澤賢治 -その愛-(1996年製作の映画)
3.0
1996年の奥山和由プロデュース作。野口英世の生涯を母物でとらえ直して大ヒットしたのを受け、今度は生誕100年の宮沢賢治を描く。前作に続いて神山征二郎監督、新藤兼人脚本、三上博史主演の組合わせ。
原作なしで、その生涯を淡々と並べ、演出は抑え目。「銀河鉄道の父」がある今観ると目線が弱く地味な印象。40年前の作品とはいえヒットは難しいし、実際盛り上がらなかった記憶。
ただ、新藤脚本は農業にのめり込む賢治に焦点を当てているので、分かりやすい。性欲を控え、ストイックに生きる男をうまく描いている。三上博史さんの賢治はカッコ良すぎてはまってないけど、二度見たら悪くないと思いました。
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